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2013年1月

2013年1月31日 (木)

μ250CRSは買いか

惑星を観たり撮ったりするのに、タカハシのμ250CRSがずっと気になっていた。
というか、買い物かごに入れるところまで行ってたのだが、そこで止まってしまった。
どうも、本当に欲しいという気持ちがいまひとつ高まらない。

現在使っているε180EDの重さは10kgほど、筒の両端に手をかけて持ち上げているが、これにガイド鏡を同架していたときは、限界を感じたものだ。

我が家では、長い間TOA150が眠ったままだが、移動で使うには重すぎて、据え付けられる日をずっと待っている。
買った当初は、もちろん移動でも使うつもりだったが、重すぎて、何度か落下の危険を感じたことがあり、もう懲りて持ち出す気になれない。
グリップ用のウエイトのようなものが接眼側についているが、これだと片手はどうしても丸い筒にかけるようになり、持ちやすさという点ではあまり役に立たない。

μ250CRSの長さは1m近い。
両端に手はかかると思うが、それで、車への積み下ろし、赤道儀へ載せることを思うと、かなり神経・体力を使うと思う。
この筒の長さは、フジノンの15cm双眼鏡にほぼ等しいが、フジノンの15cm双眼は取付部に穴があるので、比較的持ちやすい。
車での移動中は、できれば横積みにせず、立てておきたいが、接眼部が出ている点も問題だ。

今の季節、ε180EDでは撮る対象がなくなり、μ250CRSがあれば、系外銀河などを撮ることもできそう。ただし、レデューサーをつけてもf=1825mmと長く、F=7.3はもう少し明るさが欲しいところ。

移動で使う筒、形状にもよるが、重さでは10kg位までにしたいのが本音。それを超えてくると苦痛が伴ってきて、15kgの辺からは危険領域だと思う。もっとも岡山アストロクラブには、長さ1m、重さ20kgの筒をほとんど毎日移動で使っているすごい人がいるが…。あれだけ毎日使っていると、体も普通ではなくなるのだろうか?

鏡筒 直径 mm 長さ mm 重量 kg
μ250CRS 280 945 12
μ210 244 700 8.1
C11 318 597 12
CCA 306 870 22.8
ε180ED 232 570 10.7
TOA150 179 1110 14.6

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2013年1月26日 (土)

アンダー・ザ・テーブル

130131    
 
一昨日(岡山では昨日)発売の週刊新潮の記事。
「多くの人が疑問を抱えながら理由が見えないこと程もどかしいものはない。キム・ヨナの高得点もその一つだ。」と始まるこの記事。
つまり、KYの得点に疑問があるのは周知の事実となっていて、今までのKY礼賛の報道姿勢から一線を画しているのが注目点。
 
昨年12月、ドイツでの国際大会で転倒などミスを連発したのに、同時期のグランプリファイナルで優勝した浅田真央の得点を超え、長期間の休みにもかかわらずKYはやはり凄いと、日本の各メディアは報道した。事情を知っているフィギュアスケートファンにとっては失笑ものだったが、こうしたお馬鹿な偏向報道はいつまで続くのかうんざりさせられたものだ。
 
この記事では、この大会が韓国のサムスンやLGがスポンサードしたので、それを意識してサービス点が出されたのだと書いている。
そして、バンクーバー五輪へと話は遡る。
KYが高得点を出すようになったのはブライアン・オーサーコーチとの出会いがきっかけ。このコーチはカナダスケート界のドンで国際スケート連盟の幹部や技術委員と親交があった。
彼は2週間に1回、KYとその母親、ISUの技術委員らとミーティングをしていて、詳細な得点の計算などをしていたが、密室でのアンダー・ザ・テーブルのやりとりがあっても誰も分からない。
そして、KYは今もこの時の人脈をフル活用していると記事は結んでいる。
 
今はネットでいろいろな情報が手に入るので、この記事内容も特段に目新しいという訳ではないが、日本のメジャーな雑誌にこのような記事が載るということは、いままでになかったことなので、その点はちょっと気になる。
 
この記事では、一連のことがコーチの人脈に限定されて書かれているが、それらを可能にしたもっと大きな背景には触れられていない。
そんなことをしたら、問題があまりに広範囲に波及してしまうということだろうが…。
 
李明博政権が文化政策と称し、日本の広告代理店を通じて、KPOPのごり押しをしていたことはよく知られているが、KYのオリンピック金メダル工作もその流れのひとつだったのではないか。そうでないと日本のマスコミの異様なKYageは理解できないのだ。
 
南アで2018年の冬季オリンピック開催地決定をする際、李明博がKYを連れて行ったことも、大統領のKYへの思い入れの強さを物語っている。
そして、そこでKYがプレゼンの際、「私は韓国という国の作品です」と言う趣旨の発言をしていたと思うが、これはまさに言い得て妙だった。
 
テレ東でも、KYの高得点が疑問という趣旨のテレビ報道が最近あったが、KYに関する報道が日本で変化してきているのは、ここで韓国の大統領が交代することが関係しているのかもしれないと想像する。
ただし、サムスンと日本の広告代理店は結びつきを強めているとの話もあり、サムスンは相変わらず、KYを強力にスポンサードするつもりらしいので、まだまだこの先なにがあるかは予断を許さない。
 
このテレ東の件では、後日譚があり、KYの高得点の理由が分からないと発言した舞ちゃんが日本のスケ連から叱られたという記事を週刊ポストが掲載したらしい。のちにこれは事実無根のとばし記事だったことが判明するが、週刊ポストは事実はないと知りつつ、KYを疑問視する人への牽制目的であえて記事にした可能性もある。
 
フィギュアスケートを巡る積年の疑惑、背景も含め完全クリアにして欲しいものだが、今回の週刊新潮の記事は、その点ではまだまだ控えめなものだ。
単にひとつのほころびに過ぎないのか、それとも雪解けへの第一歩になるのかは、いまのところなんとも分からないというしかないが、3月のワールドが当事者、関係報道機関を含め、もやもやした疑惑に曇らされないことを願う。

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2013年1月24日 (木)

ケアンズ日食メモリⅢ

 
 
最終的な観察場所の決定は、前日の夕方のニュース・天気予報を見て決めることにしていた。
明朝のケアンズ市の天気が、他に比べて特に悪いようなら、なにか移動手段を考えなければならなかった。
他と有意の差がないようであれば、予定通りでいいだろう。
 
テレビのニュースは、明日に迫った日食について時間を割いていた。
そして、天気予報によると、明日のケアンズの天気は、シャワーレインとのこと。ただ、天気のマークは、雨と晴れが組み合わさったもので、晴れ間も期待できるということのようだ。移動先の可能性として考えていたケアンズから北の海岸線もずっと同じマークになっており、最終的に、予定通りの場所で決定ということになった。
 
 
日食当日の未明、部屋から外に出てみると、幸運にも晴れ間があった。
ホテルの前の道に出て上空を見上げると、オリオンが頭上に。
しかし、どうしても位置関係をうまく頭の中で組み立てることができない。
 
オリオンを挟んでシリウスと木星が逆の位置にあり、見慣れたオリオンとは上下が逆になっているということを納得するのに、かなりの時間を必要とした。
オリオン星雲のある小三つ星が見えていれば、これほど混乱しなかったかもしれない。
シリウスの赤緯は-16度43分で、ケアンズの緯度は南緯16度度52分なので、11月14日の午前3時半頃、シリウスは本当に頭の真上を通る。
 
印象的なのは南の中天にひときわ明るく輝いているカノープスだろう。高度が54度位で、真上にあるシリウスよりも目に入りやすく、滞在期間中はいつもとても目立つ星だった。
 
いったん部屋に戻り、用意していた荷物を持って午前4時頃、ホテルを出発。
まだ夜明け前で人通りもほとんどない暗い道を、カメラ等の入ったザックを背負い、望遠鏡や三脚の入った大きなスーツケースをごろごろ転がしながら、ゆっくり歩く。
 
ふと南の空を見ると、低空、街の建物のすぐ上に二つの明るい星が接近して見えた。きっと南十字星だろうと思う。
 
海岸まではちょうど10分だった。
まだ4時を回って間もないが、5時オープンの看板を出していた店は、すでに営業を開始して活気づいていた。
 
場所を店の前にしようと思っていたが、人の出入りが多いと注意力が散漫になりそうで、少し先に行くことに。
砂浜の高いところにはすでにカメラの三脚をセットしてスタンバイしている人、また砂浜にシートを敷いて座っているカップルの姿もあった。
 
並木の上、南の方角に四個の星が十字に並んで見えた。
「なんだ南十字がもうこんなに上ったのか」と思ったが、なにかおかしい。
そう、これはニセ十字に違いないとすぐに気づく。
それにしても、星の並び具合や角度が本物によく似ていて、南十字より先に上ってくるので、うっかりすると間違えてしまうだろう。その偽物ぶりに感心する。
 
場所を決め、荷物を解いて組み立てを始めるが、時間がかかってまどろこしい。
望遠鏡の対物レンズは筒から外しているし、三脚は、一本ずつボルトで固定していかねばならない。
ビクセンのワンタッチ赤道儀のほうが設置ははるかに簡単だが、1.6kgの重量差があり、今回も見送った。
 
赤道儀をセットしている間にひとつ予期せぬトラブルが…
極軸を低く調整していたら、20度のあたりで動かなくなってしまった。ケアンズの緯度は17度弱なので、もう少し下がってもらわねばなりません。なんで?と思ってよく見ると、下に取り付けた電池ボックスが噛んで、それ以上低くすることができないのでした。
これは日本で検証していませんでしたが、思わぬ落とし穴があるものです。仕方がないので、脚の一本を歩道に出して低くしました。
 
 
5h33m42s 日の出
 
5h44m45s 部分食開始
 
 
 
Img_0191    
5h49m 下の方は光が差し込んでいて、ほどなく晴れるような気がするが…
 
 
Img_0197
 
5h59m 山の向こうに光が。
 
 
晴れるのかと思えば時折小雨が落ちてきて、急いでビニール袋を用意したりと気をもむ空模様だが、遊歩道にはどんどん人が押しかけてきていて、予想以上の人出に驚く。
日本語の話し声も珍しくなく、たくさんの日本人が訪れているようだ。
ワニを警告する看板のことを知っているのかいないのか、砂浜にもたくさんの人が。
 
Img_57005698   
 
 
Img_5713   
カメラを赤道儀に乗せた望遠鏡にセットしているのは、この辺では私だけのようで、歩いて行く人が振り返っていく。
 
「あなたのカメラに比べたら、私のはジャンク品だ」と話しかけてくる人もいれば、望遠鏡のブランドを尋ねられ「タカハシ」と答えると「グレート」と返す人も。タカハシブランドはこのオーストラリアでもよく知られているようで、ちょっと鼻が高い。
また私のセットが太陽を自動で追いかけ、自動でシャッターを切っていくと説明すると、えーっと本当に驚いてくれるのはありがたい。
 
 
_mg_0006   
6h23m 欠けた太陽が雲間に。急いでピント合わせてシャッターを切る。
北半球では、概ね太陽は右から欠けていくが、南半球ではこれも逆になる。
 
雲の様子から、このまま晴れ間が続くと思われ、思わず神様ありがとう、と言いながら
夢中でカメラのシャッターを切っていたら、また暗闇に、
いつのまにか、また雲が太陽を覆い尽くしてしまった。なんでー!!
 
 
 
Img_0222    
6h37m 皆既1分前 そろそろダイヤモンドリングが始まるが、太陽のところにちょうど雲がある。
北の方角にもずっと雲の塊がつづいているので、北の海岸で見ている人たちは果たして見えているだろうかと思う。
綺麗に晴れているのは、西の内陸の方だ。ケアンズ市内でも、西の方に行けば見えているのかもしれない。
 
 
6h38m32s 皆既開始
 
 
Img_0238    
6h39m 皆既中
 
 
3年前の上海では、皆既中は真っ暗になったので、今回もそれを期待していたが、思ったほど暗くならず、夕方といった感じで、ちょっと拍子抜け。
上海ほどの厚い雲はなく、周辺が晴れているということもあろうが、今回は月があまり大きくないので、コロナの明るいところが見えていることも関係しているのかもしれない。
 
 
6h40m36s 皆既終了
 
 
Img_0253   
6h42m 再び光が戻ってくる。
それとともに、大勢いた人々が一斉に海岸から去って行った。
 
 
_mg_0028   
7h03m 太陽が再び見え始める。
 
 
しかし、皆既後の部分食を見ている人はもうほとんどいない。
私と、隣にいたドイツの青年だけが寂しく海岸に残って太陽を追い続けている。
 
そのドイツの青年が「日食は初めてか?」と話しかけてくる。
「いや、上海に続いて2回目だ」と言うと、彼も同じで、2回とも皆既を見ることはできなかったらしい。
そういえば、近くにいた日本人も上海で見えず、ここでも見えなかったと、ひとしきり不満をぶちまけていった。
どうも、ここは日食のチャンスに恵まれない人たちが集っていたようだ。
単に不運ということではなく、その行動パターンに不運を呼び込むなにかがあるような気がしてならない。
上海では、皆既が見られなくてとても残念な思いをしたが、それでも見られないということになにがしかのインパクトがあった。
対して今回は、それすらもなく、やっぱり見られなかったという、ぼんやりとした敗北感というか、もやもやしたふがいなさのようなものだけが残った。
 
 
_mg_0138   
7h36m そろそろ日食も終わりに近づく。
 
 
7h40m21s 部分食終了
 
ドイツの青年は、カメラと三脚のみで、日食が終わるとさっさと引き上げていったが、私は、望遠鏡のレンズをはずしたり、三脚をばらしたりで、パーツをケースにパッキングしながら仕舞うので、片付けにまた長い時間を要した。
 
重い足取りでホテルに引き返す。
日食が見られなければ、この旅はゼロだと思ってきたが、その通りになってしまった。
重い荷物が空しい。
 
そう、日食で一番大切なのは、場所の確保。
 
晴れる可能性の高い場所をよく調べ、そこにどうやって到達するか、そのことに全精力とカネを注ぐこと。
 
そのうえで余力があれば、カメラや望遠鏡のことを考えればいい。その順序を決して間違えてはなりません。
 
 
 

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2013年1月16日 (水)

1月14日の吉備高原

12日(土)のクラブの定例観望会は行くつもりにしていたのに、現地に連絡してみると星は見えているものの薄雲がかかった状態とのこと。
衛星画像でもよくなるように思えず、様子見といいながら、炬燵でそのまま寝てしまった。
実際には、その後空の状態はよくなったようで、またしても行かずに後悔という羽目に。
 
この新月期の連休、冬物を撮る最後の機会で、リベンジしたいところ。
13日夜からたくさん雨が降ったが、14日の午後には雨も上がり、晴れ間がのぞき出かけることに。
 
130114_2
 
しかし、出発してすぐにフロントガラスに雨が落ち始めた。往く道の路肩には降ったばかりの雪がまだ残っている。
撮影場所でも、時折小雨が降り、地面は濡れていて、周りの斜面には雪が。
 
予定している露出時間から逆算してリミットの時間まで現地で2時間ばかり待機したが、ベタ曇りで、終いに雪が舞い始め、帰宅することに。
 
130114_3   
待機中、一度だけ晴れ間が広がり、三脚で固定撮影。
この場所は低空に街の明かりがあり、かなり赤くなるのが難点。
この画像は処理でかなり強引にその赤を取っているが。
 
EOS5D印2 24mm F4.5 ISO3200 21h02m~ exp.90s
 
 
 
 
ところでデジイチについては、分からないままのことがたくさんある。
普段、デジイチを使っている人には、初歩的すぎて恐縮ですが…
 
◎ひとつはレンズの無限大位置。
無限大の位置は、∞の印の中央でいいのか、それともそこからL字型のびた線の左端なのか?
 
Photo   
24㎜の場合、どちらでも同じくらいなんとなくぼけた感じ。
昼間遠くの景色をAFで合わせてみるとその中間の辺りになるようだった。
それが正しいのなら、この印はいったい何を示しているのか?
 
◎星野撮影の場合、レンズは開放付近で使うことが多く、周辺減光も大きい。そこでフラットを撮って補正しようとしたのだが、これがなぜかできなかった??
 
◎カメラには、色空間の設定で Adbe RGB と sRGB のどちらかを選べるようになっている。画像処理ソフト、モニター、プリンターまで関係してくるが、PSで色空間を指定変換するなら、最初はAdbe RGBに設定していてもいいのか? RAWで撮る場合とJPEGで撮る場合で使い分ける必要があるのか? RAWはこれには無関係?
色が分からない者が色について勉強しても無駄と、この辺のことはずっと手つかずで来てしまったが、どうなんだろう……云々

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2013年1月15日 (火)

1月9日の吉備高原Ⅱ

Ic417l  
最後の露出が5時直前と、低空の山の中に没するまで追いかけたが、RGBが例によって無理がありすぎて使えず今回はモノクロのみで残念。
 
IC417付近
1/10 2h46m~ exp.500s×8
 
 
M81tr
 
残りの時間、500㎜では撮るものがなく、春の銀河へ。
昨年から、中途半端な撮影ばかりで、落ち込むが、やはり計画や事前準備をちゃんとして、今年こそはなんとか快心の撮影というものをしてみたい。
 
M81&82
1/10 5h03m~ exp.L500s×4 RGB各500s×1

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1月9日の吉備高原Ⅰ

130109blog
 
1/10 1h30m~ EOS5Dmk2 24mm F4.5 exp.5m GP2・K-ASTEC改赤道儀
見苦しい周辺減光部分を若干トリミング
 
私にとっては今年初の星見撮影。
Miztaniさんが先に到着していて、私の後にはルーターさんも。
しかし、夜半前は、雲が繰り返し来襲し、まともな撮影が出来ない。
二人が帰った後、1時頃からはずっと快晴になるが、冬ものはどんどん沈んでいってしまい、夜半前から最低4時間は露出して、冬物をとのあてがはずれる。
 
 
2012k5130109blog
 
初めにリニア彗星に向けて、雲の通過する中、LRGBのクリアなセットを確保しようと粘っていた。しかし処理してみると、彗星の動きが速すぎて、彗星基準にしても、恒星基準にしても無理がありすぎてカラーを断念。このへんはやはり一発カラーのデジカメで狙うべきだった。
計算してみると、ε180EDの焦点で、STLの1pixは3.7秒角位になる。
この頃の彗星は、ステラナビV.8で表示してみると、219分角/30時間ほどの移動量。
なので彗星が1pix内に留まる時間は30秒ほどしかなかった。
しかし、こうゆうことは撮影前に計算しとかないと…後になってしても…。
 
明るいときは8等位だったらしいが、今は急速に暗くなりながら南下している。
Lのみを彗星基準でコンポジット。
 
C/2012K5 Linear
1/10 0h52m~ exp.200s×5 STL11000M+ε180ED

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2013年1月 5日 (土)

ケアンズ日食メモリⅡ 日食前夜まで

関空を飛び立つと、日本の海岸線が、無数の小さな光のつながりで見えていたが、その明かりもやがて消え、漆黒の闇以外なにも見えなくなった。
 
しばらくして、ふと窓から外を見ると、明るい星がひとつ右下の方に見えていた。
隣の人がシリウスだと教えてくれた。「左の方にもう一つ星があるでしょう、プロキオンですよ。」
言われて、よく目をこらすと、確かに左下の方にあまり明るくないがひとつ星が見えている。
そこで、窓に近づいて見上げると、オリオンの姿があった。
さらに上方にいるはずの木星は窓枠の外だった。
 
隣の人の目的も日食で、3年前に小笠原で見た日食の写真をスマホで見せてくれた。
3年前の7月、上海から南西諸島は全般的に悪天で日食は見られなかったのだが、小笠原付近をクルーズしていた船から見えたというのは、私も記憶していた。
今回は、知り合いメンバーが空港にレンタカーで迎えに来てくれ、皆で内陸部に行って日食を見ることになっているのだという。
きっと彼は今回の日食も間違いなく見ることができるのだろう、日食の勝ち組と言ったらいいか、一方の私はかなり心許ない状態。
 
それからどのくらい経っただろうか、機内が寝静まる中、寝つかれずに窓から外を見ると、星がいくつも見えていて、それがしし座だと分かるのに少し間があった。
ししは水平線から垂直に上ってきていて、いま赤道付近に到達していることが分かった。
 
目的地が近づき、飛行機が高度を下げ始める。
機長のアナウンスでは、ケアンズの現在の天気は雨だとのこと。
オーストラリアは砂漠大陸で、雨なんて降るはずがないと思っていたのに、のっけから不安な空気が漂い始める。
 
空港に到着したときは、雨は降っていなかったし、地面も濡れているようには見えず、やはり杞憂だと思いたかったが、夜が明けて、空港からのバスがよく分からずに重い荷物を持ってあちこちしている間に、シャワーレインに見舞われ濡れてしまった。日食の24時間前の天候は雨で、翌朝の天気が思いやられた。
 
とにかく重てかさばるスーツケースを預けておこうと、朝7時頃ホテルに寄ったら、朝早くチェックアウトした客がちょうど一人あって、今から部屋を使えますとのこと。あなたはとてもラッキーです、と笑顔で案内される。ラッキーは明朝にとっておきたかったが、ここで使ってしまったかも。
 
 
Img_0153a
 
 
昼前、出かけようとしたらまた雨。熱帯なので、日本の梅雨のようにじとじと降り続くのではなく、通り雨のような感じで、すぐに止むのですが、またいつ降るか当てはありません。
雨具を持ち歩くのも面倒で、降ったらどこかで雨宿りすればいいと決め、明日のロケーションの確認と、食事を求めてふらりと出かけました。
 
海岸沿いには、舗装された遊歩道がどこまでも続いていて、観察場所としては申し分ないようです。
 
 
Img_0159
 
展望場所ということでしょうか、くつろげるようにウッドデッキで、ベンチが置かれている所もあります。
南東の方角には山がありますが、手前に港のヨットや建物があって、景色としては予想した通り、いい感じです。
 
 
Img_0168
 
歩道を歩いていると、ワニがいて危険と警告する看板。
暇ですることがなければ、この辺で泳ごうかとも思っていたが、やめたほうがよさそう。
それにしてもワニが海にいるなんて聞いたことがないが、ここは海ではないのか?
地図では、ここはトリニティ湾、陸から河が流れ込んでいて、この辺りは淡水に近いということか?
で、こうして書きながらネットで調べてみると、ケアンズには海水・淡水両方で棲息する巨大なワニがいるらしい。知りませんでした。
 
 
Img_0172
 
Img_0171
 
日食当日は朝5時から開けているというカフェ。
 
 
Img_0178
 
港のヨットハーバー、ここだけかと思ったら、奥にずっと続いていた。
 
 
Img_5673
 
ケアンズ中心部のショッピングセンター「ケアンズセントラル」。
日本にあるショッピングモールと雰囲気はまるで同じ。
クリスマスの飾り付けがなされ、クリスマスギフトなども売られていた。
Tシャツにショートパンツ姿の客も多く、どうもクリスマスという感じではないんだが…。
 
 
Img_5676
 
日食に便乗したセールもあちこちに。
 
 
その日の夜、曇っていたが、星空の写真が撮れるか確かめたくて、三脚を担いで海岸に出かけました。北から南東の方角は海方向でなんとかなると思いますが、遊歩道沿いの陸側に街灯と木立が続いていて、南天の星座を撮影するのは無理のようでした。

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2013年1月 1日 (火)

ケアンズ日食メモリⅠ 準備

今回のケアンズ日食、半年前に発表されたツアーは、4~5日間で40万円代と高価。いったんは諦めかけていたのだが、ツアーをやめて、飛行機と宿だけの予約なら、ずいぶん安くなると分かり、個人旅行することに。
 
オーストラリアはビザが必要だが、短期滞在の場合、ETASをネットで申し込むことができる。
飛行機はLCCで、預け入れ荷物については、重量に応じた料金がかかる。
3年前の上海では20キロに納めるのに苦労したので、今回は25キロに。
 
Photo
 
日食のすべては、5月の金環食に向けて発刊されたが、その時は、他のガイド本などを買った後で、特に必要性を感じず買わなかった。
今回の皆既日食では、コロナやダイヤモンドリングが対象になるので、分からないことも多く、急遽本屋に買いに走った。タイトル通り、日食全般にわたって、その道のスペシャリストが詳細に書いており、持っていて損のない、頼りになるいい本だと思う。
 
 
Eos_kiss_x6i
 
日食では、直焦で太陽のアップを撮る予定だが、同時に皆既の風景も撮りたいので、カメラを一台買うことに。
 
5Dとバッテリーが共通で、操作方法も似ている60Dにしようと思っていたのだが、kissX6iの画像エンジンが新しく、低感度からノイズ感が少ないという実例付きの記事をネットで見て、直前になってX6iにしてしまいました。作りがチープで軽いのも○、レンズの軽いのをつければコンデジ代わりにもなりそうです。
 
連写性能では60Dの方が上なので、連写したいダイヤモンドリングのことを思うと、気持ちが揺らぎますが、皆既の前後にカメラのセットをいじくると、無用の混乱を招く恐れもあり、できるだけ操作は単純にしようということで、連写機能は使わないことにしました。なによりもカメラの操作にかかりきりで、眼視で皆既を全く見なかったなんて愚を冒さないようにしたいものです。
 
基本的には、タイマーリモコンでインターバル撮影しながら、皆既の前後では手動でどんどんシャッターを切るということにしました。
ミラーアップ+タイマーリモコン撮影も、ディレイを使えば行けそうだったのですが、これは必要なさそうでした。ダイヤモンドリングは長くて30秒位らしいのですが、その間にディレイが入るとイライラ焦ることになりそうです。
 
コロナは中心付近と端の方で明るさが大幅に違うので、段階露光したいところです。
カメラには、露出を2段位差をつけて、3枚を連写する機能があり、皆既中はこれを使いたいところですが、これもその前後で設定しなおすのは、煩雑で却下。
皆既の2分間は撮影しながら、始めの1分間で露出時間を長くしていき、後半の1分間ではまた露出時間を短くしていきながら、手動でシャッターを切ることにしました。
 
当初は、X6i+FS60CBでコロナなどを、5D+(24-105mmズーム)で、皆既の風景を撮る予定で考えていました。
しかし、いろいろ試写していると、5D+FC76の画質が圧倒的にいい。
FS60CBはFが明るいせいか、周辺が急激に崩れるのも気になります。
FS60CBを使うなら、フラットナーが欲しいところです。
で、結局、当初とは逆に、5D+FC76で太陽のアップを、日食風景はX6i+カメラレンズということにしました。
 
 
X6i
 
ステラナビゲータv.8で皆既中の太陽の画角の確認。
フルサイズだと、50ミリ、APSサイズだと35ミリ位でこんな感じ。
 
 
Googlemap
               ↑Google Mapで表示したケアンズ付近の地形図
 
ケアンズの経度 E145.8度 緯度S16.9度 磁気偏角E7度
 
日食前後は、すでにレンタカーが予約殺到でどこも確保できなかったので、移動はかなり制限されることになってしまった。
しかし、食の中心線付近と、ケアンズの市街地を比べた場合、皆既の継続時間は数秒の差しかなく、あえて中心線近くへ移動する必要性は感じなかった。
 
黄色の星印が私の予定している場所で、ホテルから歩いて行ける場所。
当日は、大渋滞も予想されていて、車なしで歩いて行けるというのも重要な点。
問題はケアンズ市街の東にある半島。
日食の朝の太陽は、東南東の方角から昇るので、この半島が邪魔になりそうだ。
夏の太陽は北から昇るもの、夏の太陽が南に寄るというのは変な気がするが、ここは南半球なのでそうなります。
 
ステラナビで調べてみると、日の出は、真東から南へ19度ほど、皆既の太陽は、真東から南へ15度、高度は14.2度くらいになる。
グーグルの地図で見てみると、太陽が昇る方角には、谷がありますが、標高800m位の山が迫っていて、それに掛かる可能性もあります。この山までの距離は10キロあまりなので、角度では5度弱。
 
皆既は問題なく見えそうだが、日食の始まりは山の向こうということになりそうだ。
ただ、皆既の風景ということでは、ただ海と水平線だけより、前景に港や山がある方が、ロケーションとして面白そう。最終的には現地を見て判断することに。

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